2024年12月12日(木)タイムテーブル
各講演後に、質問タイムを設けます。
また、各セッション後の休憩時間に、展示会場に講演者と名刺交換や個別に質問できる「質問コーナー」を設けます。
講演だけでなく、直接お話することで、最新の技術や研究について深く知るチャンスです!
プロフィールには、講演者が今、ハマっていることも記載しています。会場での交流時に、話題のきっかけとしてご活用ください。
質問や意見交換をすることで新しい技術やアイデアの発見につながるかもしれません。
ぜひ積極的に講演者へ話しかけてください!
10:00 - 10:10
開会あいさつ
GPU UNITE 実行委員会より
10:10 - 10:30
(20分)
代表講演
今振り返る!
NVIDIA 予見の答え合わせ~NVIDIAが想像する近未来図
エヌビディア合同会社 エンタープライズ事業本部 事業本部長
一般社団法人 日本ディープラーニング協会 理事
井﨑 武士 様
NVIDIAはこれまで数々の技術革新を予見し、その予想をもとにGPU技術を発展させてきました。本講演では、過去にNVIDIAが予測した技術の進展を振り返り、その実現状況を「答え合わせ」しながら、ディープラーニングや大規模言語モデル(LLM)を含む生成AIなど最新技術がビジネスや社会に与える影響についてお話させていただきます。
また、NVIDIAが描く近未来の技術ビジョンや、今後の成長分野についてもご紹介し、技術者や研究者にとっての新たな可能性を提示します。
プロフィール
1999年東京大学大学院工学系研究科修了。日本テキサス・インスツルメンツ(株)にて、DVDアプリケーションプロセッサ、携帯電話向けビデオコーデック、DSPアプリケーションの開発を経て、デジタル製品マーケティング部を統括。様々なビジネス開発に従事。2015年NVIDIAに入社し、ディープラーニングのビジネス開発責任者を経て、現在エンタープライズ事業本部を統括。一社)日本ディープラーニング協会 理事、一社)人工知能学会 理事、NEDO技術委員
【ハマっていること】
コロナ禍で在宅だった影響もあり、この4年ほどジム通いしています。
運動不足解消にはなりましたが、着られる服が少なくなったのが悩みの種です
10:30 - 11:10
(40分)
講演1
HPC & AI Session
GPU・AI技術を活用するための気象・気候シミュレーションモデル開発:NICAMの取り組み
国立研究開発法人 国立環境研究所
地球システム領域・衛星観測センター / 環境情報部・研究情報室 主任研究員
八代 尚 様
気象・気候シミュレーションはソースコードが「長い」・アルゴリズムの種類が「多い」・演算密度が「薄い」と、三重苦を抱えた、容易に移植のしづらい科学技術ソフトウェアのひとつです。
しかし、現在のGPU全盛時代を乗り切るために、この重量級アプリケーションのソフトウェア開発は大転換期を迎えていると言わざるを得ません。
本トークでは全球大気モデルNICAMの開発を通した我々の取組みについて紹介します。
プロフィール
国立環境研究所地球システム領域衛星観測研究室主任研究員。2007年東北大学大学院理学研究科地球物理学専攻修了。博士(理学)。海洋研究開発機構地球環境フロンティア研究センターポスドク研究員,理化学研究所計算科学研究センター研究員を経て現職。日本気象学会,日本大気化学会,American Geophysical Union,情報処理学会等の各会員。専門は大気化学,大気モデルシミュレーション,ハイパフォーマンスコンピューティング。現在、温室効果ガス観測技術衛星いぶき(GOSAT)プロジェクトチームメンバー。
【ハマっていること】
大学時代から合唱・アカペラに親しみ、研究所内の合唱サークルにも参加
11:10 - 11:50
(40分)
講演2
HPC & AI Session
AGIS: 科学研究基盤モデル開発による研究の加速
理化学研究所
TRIP事業本部 科学研究基盤モデル開発プログラム ディレクター
泰地 真弘人 様
理化学研究所では、科学研究に向けたAI開発のために、AGIS(Advanced General Intelligence for Science)プロジェクトを開始しました。全所的な連携により、実験科学・AI開発・計算基盤を統合した取り組みを行っています。
生命科学と材料・物質科学を最初の領域として、マルチモーダル基盤モデルの開発を目指しています。さらに開発した基盤モデルを、ロボット実験・シミュレーションと組み合わせ、科学研究の自動化に挑戦します。
プロフィール
1992年東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程修了。博士(理学)。2002年理化学研究所ゲノム科学総合研究センターチームリーダー、2013年生命システム研究センター 副センター長。
2024年より最先端研究プラットフォーム連携(TRIP)事業本部 科学研究基盤モデル開発プログラム プログラムディレクター(生命機能科学研究センター 副センター長、理事長補佐を兼務)
【ハマっていること】
ケーキ作り
11:50 - 12:10
(20分)
座談会
Part1
座談会テーマ:
1. 生成AIは自身の研究でどのようなブレイクスルーをもたらすか
2. AI for Scienceにおける推論で最適なシステムとは?
登壇者
国立環境研究所 八代 尚 様
理化学研究所 泰地 真弘人 様
東京大学 下川辺 隆史 先生
エヌビディア合同会社 丹 愛彦 氏
モデレータ
エヌビディア合同会社 古家 真之介 氏
12:10 - 12:50
(40分)
ランチ
セッション
[12:20 - 12:30]
RYOYO AI Techmate Programのご紹介
菱洋エレクトロ株式会社
ソリューション事業本部 次長 中村 武士 様
講演概要
AI導入について多くのお客様が抱える課題(投資ハードル・人的リソース・技術的スキル)を解決する「RYOYO AI Techmate Program」をリリースしました!
NVIDIA DGXH200をはじめ最新のハードウェアによる検証環境をご提供するだけでなく、人材育成、技術支援、RYOYO独自のサービスによりお客様のAIビジネス立ち上げを支援いたします。
[12:30 - 12:40]
AIは「学習」から「推論」へ ~ AI エコシステム の構築の重要性 ~
株式会社アスク
PM部 NVIDIAプロダクトセールス 佐藤 幸夫 様
講演概要
ChatGPTが市場に登場して2年が経過し、AI技術は急速に進化を続けています。多くの企業がAIを導入し始めていますが、今後さらに多くの企業が推論フェーズの進化によってその導入を加速させるでしょう。
これからは、AIサービスを提供する企業が真価を発揮する時代です。そのために不可欠なのが、ハードウェア、ソフトウェア、実用的なアプリケーションが揃ったエコシステムです。本講演では、AIエコシステムの構築の重要性について解説します。
[12:40 - 13:00] ※ 日本HP講演 ゲストスピーカー
生成AI時代のWorkstationを活用したKaggleと研究
Sakana AI 株式会社
リサーチエンジニア (Kaggle Grandmaster) 井ノ上 雄一 様
講演概要
Z by HPのWorkstationの魅力を、コンペや研究での実例を通じて紹介します。
昔から盛んな画像コンペに加えて、最近の1B-10Bクラスの大規模言語モデルを活用するコンペが増える中でも、Z by HPのWorkstationは強力な開発環境を提供しています。
KaggleやAtmaCupでのコンペ実績を例に、アイデアを素早く検証できる環境の重要性を紹介します。さらに、生成AI時代における研究開発でも、この手軽さと柔軟性が強みとなることを紹介します。
12:50 - 13:20
(30分)
休憩
展示会場に講演1、2の質問ブースを設けています。
ぜひ講演者へ直接質問をしたり、名刺交換などにご活用ください。
また、サポーターの展示ブースもご覧ください。
13:20 - 14:00
(40分)
講演3
生成AI Session
社会実装
生成AIの進展と活用可能性
株式会社 松尾研究所
経営戦略本部 取締役
金 剛洙 様
本講演では、生成AIの最新の動向に焦点を合わせ、その中でも特にChatGPTをはじめとする大規模言語モデル(LLM)の技術進展について詳しく紹介する予定です。生成AI技術がこれまでどのように進化してきたのか、そしてこれらの技術が今後どのように発展していく可能性があるのかについて話します。
また、企業や組織におけるLLMの実用事例に触れ、今後数年間で予想される生成AI技術の社会実装の方向性について考察します。さらに、日本における生成AIの戦略的な取り組みと、私たちが直面している課題やチャンスについても議論します。
プロフィール
東京大学工学部卒、同大学院工学系研究科技術経営戦略学専攻修了。2020年より、松尾研究所に参画し、機械学習の社会実装プロジェクトの企画からPoC、開発を一貫して担当。その後、社内外の特命プロジェクトを推進する経営戦略本部を立ち上げ・統括。また、AI・知能化技術の応用により成長の見込めるベンチャー企業への投資に特化したVCファンドを新設し、代表取締役を務める。松尾研究所の参画以前は、シティグループ証券株式会社にて、日本国債・金利デリバティブのトレーディング業務に従事。 東京大学松尾研究室 学術専門職員 株式会社MK Capital 代表取締役社長CEO・マネージングパートナー(VCファンド) PLUGA AI Asset Management株式会社 執行役員 金融庁 特別研究員
【ハマっていること】
生成AIについていち早く自分の手で動かしてみること、スポーツ観戦
14:00 - 14:40
(40分)
講演4
生成AI Session
ロボティクス
ロボットのための生成AIと能動的推論
早稲田大学
基幹理工学部 教授
尾形 哲也 先生
基盤モデルに基づく生成AIは、ロボットにとって多様かつ高度な技能を求められるタスクを可能とする強力なツールとなったと言えます。
しかしこれらのモデルは通常規模が大きく、ロボットのような独立デバイスで利用することには一定の困難さが生じます。
本講演では、エッジで動くロボットのための生成AIという視点から、特に動作実行時の予測に伴う推論(能動的推論)の重要性について指摘し、それがもたらす効果としての、学習データ、利用メモリの削減といった特性について説明します。その上でムーンショットプロジェクトでの我々の取り組みについて概説します。
プロフィール
1993年早稲田大学卒業.1997年日本学術振興会特別研究員,1999年早稲田大学助手,2001年理化学研究所研究員,2003年京都大学大学院講師,2005年同准教授を経て,2012年より早稲田大学教授.博士(工学).また2017年より産業総合技術研究所特定フェロー.2020年より早稲田大学AIロボット研究所所長.2024年より国立情報学研究所客員教授。2023年文部科学大臣表彰科学技術賞(研究部門)などを受賞。
14:40 - 15:00
(20分)
座談会
Part2
座談会テーマ:
1. 生成AI技術の社会実装をどのように進めていくべきか
2. エンジニアや研究者が今後のビジネスや社会にどう適応していくか
登壇者
株式会社 松尾研究所 金 剛洙 様
早稲田大学 尾形 哲也 先生
モデレータ
一般社団法人 日本ディープラーニング協会 専務理事 岡田 隆太朗 様
15:00 - 15:30
(30分)
休憩
展示会場に講演3、4の質問ブースを設けています。
ぜひ講演者へ直接質問をしたり、名刺交換などにご活用ください。
また、サポーターの展示ブースもご覧ください。
15:30 - 16:10
(40分)
講演5
生成AI Session
マルチモーダル基盤モデル
SB Intuitionsでの生成AI開発
SB Intuitions株式会社
R&D本部 本部長
井尻 善久 様
SB Intuitionsでは、大規模な計算機資源を背景に、独自の事前学習からチューニングまで含め一気通貫で生成AI開発を進めています。
また、研究開発の範囲としては、言語・画像・音声などを含むマルチモーダルな分野に向けた開発チームを構築中です。本講演では、その概要と現時点での成果を示すとともに今後の展望を紹介します。
プロフィール
20年にわたり製造業界およびインターネット業界におけるAI・画像処理・ロボティクスに関わる研究開発に従事。著書に、「統計的機械学習の基礎」「大規模計算時代の統計推論」「深層強化学習入門」「コンピュータビジョン最前線」(季刊誌)。その他、学会・教育活動等も含め各大学等で講義・講演等実施。
【ハマっていること】
AIのお仕事の他は、ダイビング、パラグライダー、スキーなど
16:10 - 16:50
(40分)
講演6
生成AI Session
言語基盤モデル
「あたりまえ」に使われる基盤モデル開発への取り組み
株式会社ELYZA
取締役CTO
垣内 弘太 様
ELYZAでは、2019年より大規模言語モデル(LLM)の研究開発と社会実装に挑戦しています。今年採択されたGeniacプロジェクトでは、LLMの基礎性能や日本特有の知識・表現に関する性能の向上に取り組みました。
本講演では、Geniacでの取り組み内容を中心に、日本で「あたりまえ」に活用される基盤モデルを目指して、ELYZAが取り組んできた学習アプローチや評価データの整備について紹介します。
プロフィール
2018年、ELYZAを共同創業。CTOとして、ELYZAの技術戦略の決定および推進に注力。
独自LLMの研究開発やLLMを活用したDX事業をリードし、サービスの導入を牽引。
計算社会科学領域のトップカンファレンスであるSocInfo2018でベストペーパーを受賞。
【ハマっていること】
サッカー、スマブラ、ストレッチ
16:50 - 17:10
(20分)
座談会
Part3
座談会テーマ:
生成AI時代のグローバル技術競争における課題とチャンス
登壇者
SB Intuitions株式会社 井尻 善久 様
株式会社ELYZA 垣内 弘太 様
Sakana AI 株式会社 井ノ上 雄一 様
モデレータ
株式会社モルフォ
黒田 康浩 氏
オムロン サイニックエックス株式会社
牛久 祥孝 氏
17:10 - 17:40
(30分)
休憩
展示会場に講演5、6の質問ブースを設けています。
ぜひ講演者へ直接質問をしたり、名刺交換などにご活用ください。
また、サポーターの展示ブースもご覧ください。
17:50 - 19:00
(70分)
ネットワーキング
交流会を展示会場で開催します。軽食、お飲み物、景品をご用意します。
講演で得た知識やインスピレーションをもとに、他の参加者や講演者と直接お話しする絶好のチャンスです。
業界のリーダーやエンジニア、研究者たちと名刺交換をしたり、意見交換を通じて、新たなビジネスチャンスや技術のヒントを見つけてください。
カジュアルな雰囲気でリラックスしながら、さまざまな方と交流できる場ですので、ぜひご参加ください!